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    特集!小林弁護士インタビュー ~高次脳機能障害編 vol.2-2~

    特集!小林弁護士インタビュー ~高次脳機能障害編 vol.2-2~

    聞き手

    ご家族の方が悩んでいらっしゃるケースって多いじゃないかと思うんですが。simple-microphone-vector-mic-7.png

     

     

    小林弁護士

    IMG_0105.JPG多いですよ。ご家族だけ、それも一人でお悩みを抱えていらっしゃる方も、過去には何人もいらっしゃいました。そのような方は、大体1回の相談で終わってしまうんです。

     

     

    なぜかというと、決めるのはご本人たちだからで、高次脳の方は、別に認知症になったわけでもなく、判断能力がある程度ある方なので、本人に聞いて賠償問題をどうするか確認しても、ご本人自身がその気にならないと、弁護士に相談することも、弁護士に依頼することもしないで終わってしまうんですよ。

     

    ですので、できれば一緒に相談にお越しになられるのが良いですね。ご家族だけでどうこうしようとしても上手くはいかないことが多いですね。

     

    聞き手

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    ご家族の方も、高次脳の方が家族にいらっしゃるようになると、急に人が変わった家族ができたようで驚かれてなかなかうまく対応できなかったり、馴染めなかったりすることもあるのでしょうか?

     

    小林弁護士

    そうですね。先日ある弁護士の方のご紹介で、ご夫婦の方がいらっしゃったのですが、事故前から夫婦関係は良好だったようです。その方の場合は、事故後に人格変化があっても前向きで、奥様も理解があって非常に優しい方で、お子様がまだ小さいので二人で協力して何とかしなくてはという思いで、ご相談にお越しになられました。

    最初は私もどうなってしまうのかなとは思いましたが、大変なストレスはあったが、結局一年半くらいかかって、様々な検査や診察を何とか乗り切って頂き、最終的に納得のいく示談が成立しました。一年半という長期に渡って、そのような治療、診察、検査を受け続けられたのは、ご本人の努力もありますが、奥様のサポート、理解と優しさがあったから続けられたと思いますし、お二人に言われたことですが、私が背中を押してくれたからということもあったそうです。そのため、何とか頑張ることができたようです。

     

    そのようなことからも、ご本人、ご家族、そして専門家のサポートが加われば、少なくとも、その方自身にとっては納得のいく解決に至ることができるのだろうと思います。一人一人個性も違うし、家庭環境も違うし、いろいろ大変です。理想的なケースは、ご本人が前向きであって、ご家族も理解を持ってサポートすること、そして身内だけでは抜けてしまいそうなところを専門家が適切なアドバイスをすることが必要ですね。

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