判例紹介
【高齢者の交通事故判例⑧】路肩に停止した乗用車が後続車に追突された事故で、乗用車の助手席に同乗中の75歳男性が、追突により脊髄損傷等の受傷をしたとして、3200万円の損害賠償を請求するも、事故による受傷を認めることができないとの理由で請求が棄却された事例
(令和4年5月26日大阪地裁判決/出典:ウエストロー・ジャパン他) 事故状況 原告男性が同乗する乗用車(普通乗用自動車)が駐車場出入り口手前の車道左端付近で停止したところ、後続の普通貨物自動車が、その4.4m程手前で乗用車に気づき、右にハンドルを切って避けようとしたが避けきれず、貨物車の左前角近くの側面と乗用車の右後部角付近とが接触した。 貨物車の 続きを読む >>
【高齢者の交通事故判例⑭】横断歩道上を自転車走行中、右折自動車に衝突され、脳挫傷、慢性硬膜下血腫などの重傷を負った69歳男性が1億3555万余りの支払を求めて提訴したケースで、請求額の一部のみ(3277万余り)が認められた事例
(平成25年 9月27日名古屋地裁判決/出典:自保ジャーナル 1911号1頁等) 事故状況 事故現場は南北道路と東西道路が交差する交差点。東西道路には横断歩道と自転車横断帯が設置されていた。加害車(普通乗用自動車)は南北道路から東西道路へ右折しようと交差点中央付近で右折待ち停止後、発進し、その際、横断歩道上で初めて被害自転車を発見し、衝突。被害者は自転車ごと転倒した。 続きを読む >>
【バイク事故判例⑨】バイクで直進中、路外施設に進入しようとした右折車と衝突し、鎖骨骨折後にCRPS様の難治性疼痛(後遺障害12級)が残った50代男性のケース
(平成25年年7月11日大阪地裁判決/出典:交民 46巻4号895頁等) 関係車両 バイク(大型自動二輪車)vs普通乗用自動車 事故の状況 加害車両は、片側二車線道路を進行し、右側にあった路外施設に入ろうとして右折したところ、対向直進中のバイクと衝突した。バイクの走行道路の第1車線上には「出入車注意」、第2車線上には「右折車注意」の看板があった。 続きを読む >>