高齢者の交通事故判例

【高齢者の交通事故判例④】自動車と衝突し死亡した無職の高齢者(90歳女性)について、事故前年の女性労働者の平均賃金の7割を基礎収入として、死亡による逸失利益(家事労働分)が認められた事例

(平成27年8月28日名古屋地裁判決/出典:交民48巻4号1042頁等) 事故の状況 信号機のない交差点で横断歩道上を歩行中、交差点を直進してきた貨物自動車に衝突された。   けが(経過) 急性硬膜下血腫により、翌日死亡した。   判決のポイント 被害者は、年金収入のみの超高齢者でした。就労していない為、年金収入以外には事故による逸失利益はないと判断され 続きを読む >>

【高齢者の交通事故判例⑤】道路を横断中、警察車両(オートバイ)に衝突された83歳男性が損害賠償を求めて提訴した事例

【2023年3月29日更新】 (平成31年3月1日京都地裁判決/出典:交民52巻2号273頁等)   事故の状況 事故現場の道路には、横断歩道はなく、近くに交差点もなかった。道路上にはトラックが停止中で、トラックの物陰から、原告(被害者)が道路に出てきたところ、直進してきた被告車(オートバイ)に衝突された。   けが(傷害) 肝破裂、右副腎損傷、両側肺 続きを読む >>

【高齢者の交通事故判例⑥】路線バスに乗車中の高齢女性(83歳)が車内で転倒し右大腿骨転子部骨折を負った事故について、被害者過失を3割とし、女性労働者(70歳以上)の平均賃金の約7割を基に休業損害(家事労働分)が算定された事例

【2023年6月29日更新】 (平成28年5月20日東京地裁判決/出典:交民49巻3号617頁等)   事故状況 停留所でバスに乗り込み、車内中ほどの優先席(空席)の前で立ち止まり、車外の子に手を振っていたところ、運転手が着席を確認しないままバスを発進させたため、発信後、通路を挟んで優先席の反対側にある席に座ろうとした際にバランスを崩して転倒した。   続きを読む >>

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