バイク事故など重傷事故でお悩みの方へ

はじめに

バイク事故などの重傷事故に遭い入院を余儀なくされた方は、法律相談を受けることもままなりません。そこで、その場合の相談方法や弁護士依頼についてお伝えします。

 

また、バイク事故などの重傷事故は治療期間も長く、高位の後遺障害が残るケースも多いため、弁護士側の対応も、通常の交通事故と比べ、必然的に手厚くなります。

 

こうした事故で、私のこれまでの対応や、可能な対応をQ&Aに纏めました。

 

目次

1.入院中の法律相談、弁護士依頼
2.相談時間
3.病院同行
4.家族による連絡
5.外国人の方

 

各論(Q&A)

【1】

Q:入院中でも法律相談を受けられますか。費用はどうなりますか。

 

A:入院中でも、出張相談が可能です。
費用は、日当と相談料がかかりますが、弁護士費用特約を利用できれば、保険会社から支払って貰えます。もちろん、相談後に弁護士依頼をすることもできます。

 

【2】

Q:相談時間はどの位ですか。

 

A:通常は30分~1時間程度ですが、重傷ケースでは伺う内容も多く、ときにメンタルサポートも必要になるため、時間を延長して対応します。

 

【3】

Q:弁護士さんに依頼した場合、一緒に病院に同行して貰えますか。

 

A:同行可能です。
バイク事故などでは、頭部外傷後に高次脳機能障害が残る方もいます。そのような心身状態では、ご自身での対応は困難なので、病院側との調整は必要ですが、基本的に同行します。

 

【4】

Q:依頼後の弁護士さんへの連絡や報告は、本人だけにさせるのは不安なので、家族がしても良いですか。

 

A:ご本人の了解のもとでご家族が連絡窓口になって頂く事は問題ありません。むしろ積極的に関わって頂けると有り難いです。

 

【5】

Q:外国人でも対応して貰えますか。

 

A:日本語が理解でき会話も可能であれば、対応できます。
賠償問題は日本人でも理解が難しいので、普段は、説明の際に翻訳文を渡すなどの工夫をしています。可能な方は、相談の際、日本人の家族やパートナーを同伴して下さい。

 

重傷事故の場合は、後遺障害の等級が出ると、もっと高い等級のはずだと考え異議申立を希望するケースがありますが、外国人の方は特にその傾向があるように感じます。原因は、後遺障害等級に関する理解不足にあるので、認定票をはじめ重要書類はできる限り翻訳をして、説明の時間も十分とるよう心掛けています。

 

【2023年10月18日更新】
執筆者:渋谷シエル法律事務所 弁護士小林ゆか

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