TFCC損傷について

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TFCCとは、三角線維軟骨複合体といい手関節尺側(小指側)にあり、手関節尺側を安定させ、また衝撃を和らげるクッションのような役割を果たしています。

 

TFCC損傷とは、このTFCCが手関節を捻ったり加齢性の変化により損傷することをいいます。交通事故では、特にバイクの転倒事故で、転倒した際に手を地面に強く付くことで、TFCCを損傷してしまうケースが多くみられます。

 

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TFCCを構成するものには、
①尺骨三角骨靭帯
②尺骨月状靭帯
③掌側橈尺靭帯
④背側橈尺靭帯 があり、
以上の4つの靭帯は、それぞれが骨同志をつなぎ止める役割を担い、手首の安定を保っています。TFCCのそれぞれの部分が、各々の役割を果たすことにより、手首の骨を支えて、手首の外側のテーブル プロパティ衝撃吸収作用を行う、いわばサスペンションの役割を担っています。これにより、円滑な手首の運動が可能となっています。


症状は、
手関節尺側(小指側)の痛みです。


特に手関節を
回外(手のひらを上に向けるように手関節を捻る)したり回内(手のひらを下に向けるように手関節を捻る)したりする際に痛みを感じます。ドアノブを回す際に痛みが出るなどは代表的な支障です。


TFCC
損傷は、手の専門医でないと見過ごされることも多々あります。TFCC損傷の確定診断のためには特殊な検査が必要で、医師に後遺障害診断書の作成を依頼する際も、必要な記載事項があるため、後遺障害の認定をサポートする専門家の助言を受けることをお勧めいたします。

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