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    特集!小林弁護士インタビュー ~高次脳機能障害編 vol.2-3~

    聞き手

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    ご家族のサポート、専門家のサポートがなければ、十分な対応ができないということですね?

     

     

    小林弁護士

    IMG_0105.JPGそうですが、その前に何もできないということだと思います。結局、通院先のお医者さんに、形式的な診断書をもらえたり、検査を受けられたりするかもしれませんが、それがどういう意味を持って、どういう認定につながるのか理解できないままにことが進んで、それなりの認定を受けて、それなりの賠償金を受け取って終わりになってしまっているというケースは少なくないはずです。

     

    弁護士に相談する、依頼するということはそれだけで大変なことですよね。被害を受けた方が、仕事も続けられながら、ご家族にも自分の障害について理解してもらいながら、いろいろなことをしなければならない中で、弁護士のところに相談に行ったり、弁護士に依頼するという作業自体もストレスのはずです。

     

    それを乗り越えて、適切な認定を受けるための行動をすることは大変なことだと思います。ですので、そこまでできる人は少ないのだと思います。しかし、自分だけで抱えたりすると投げやりになってしまうと思うんですよね。そのため、裁判基準に至らない相当低い賠償金で示談をしているケースは少なくないと思います。

     

    被害者の立場に立って考えると、弁護士に相談したり、依頼したりすることは面倒くさいですよね。こんなに体がボロボロになってしまい、記憶も前と異なる状態で、お金をもらったって自分の人生が戻るわけではないし、お金だってそんなにもらえないのでは?と、考えてしまうのだと思います。だからこそ、一番身近なところで、ご家族の理解とサポート、その先に専門家のサポート、そのルートに乗っていただくことが肝心なことだと思います。
    IMG_0105.JPG高次脳機能障害ほど、専門家のサポートが必要な障害はないですね。脳障害なので症状については個人差がありますが、代表的なものとして人格・性格の変化・記憶障害・遂行機能障害・認知機能低下などが挙げられ、これらの症状によって今まで出来ていたことが出来なくなったり、判断能力が落ちてしまいます。

    賠償問題を解決すること自体は能動的なことなので、自分でやろうと思わなければできないし、賠償金を提示されても正しいかどうか、この先どうしたらよいか考える作業なんですよね。このようなことは、高次脳機能障害を負った方は、ストレスでできないし、判断もつきかねるので、イライラもしたりし、なかなか難しいですよね。

    所謂、むちうちとか、足、腕を骨折したという身体障害だけの人は判断力には影響がないので、いくらでも賠償問題に対して積極的に能動的に解決しようとできます。一方で、高次脳の方はハンデキャップが多すぎます。だから周りがサポートしてある程度リードして頂かなければ、本人も投げやりになって何もしないで終わってしまうというリスクがあまりに高いですね。心的サポートを含めあらゆるサポートが必要な障害が、高次脳機能障害と言えますね。

     

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    特集!小林弁護士インタビュー ~高次脳機能障害編 vol.2-4~

    聞き手

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    だからこそ、ご家族のサポートや専門家のサポートを得ながら、将来のために適切な賠償金を受け取ることをしなければならないのですね?

     

    小林弁護士

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    そうですね。外傷性のものなので、良くなる経過を辿ることもありますが、障害がいつ悪くなるかわからないですよね。

     

    ただでさえ歳を取れば認知症になるのに、それが早い段階で来るかもしれないし、潜在的なリスクは付きまといますからね。

     

    聞き手

    simple-microphone-vector-mic-7.pngそうですよね。ご自身で全て調べてやることが出来る人はほとんどいないですよね。ありがとうございます。

    小林先生の場合は、ケースによってはお医者さんをご紹介されたりするケースもあるのでしょうか?

     

    小林弁護士

    IMG_0105.JPGそうですね、ケースによりますがありますね。あるケースの場合は、もともと掛かりつけの立派なお医者さんがいたり、大学病院でも検査を受けてはいたのですが、ご本人自身がこの検査結果がどういう意味を持っているのか自分ではわからないとか。

     

     

    どの程度悪いのか、あるいは良い方なのかをお医者さんが解説してくれずに、わからないということで、当時たまたま適任のお医者さんとのつながりがあったので、相談に乗ってもらい、検査してもらったところ、結果が目に見える形で出てきたということもありました。

     

    そのような意味では、もう少し何とかしてあげたほうが良いと判断した場合は、お医者さんを探すことは当然ありますね。

     

    ただ、基本的には、診てもらっている先生がいるのだから、まずはその先生を信頼して、やってもらった方が良いですね。事故後からその方のことを全て知っているのはその先生なのですからね。しかし、中にはお話を伺っていて、これは転院をしたほうが良いなと思うこともあるので、一緒にどうすべきか考えるようにしています。

    聞き手

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    セカンドオピニオンのニーズは増えてきているのでしょうか?

     

     

    小林弁護士

    IMG_0105.JPG当事務所でいうと、ご相談にいらっしゃる方の1/3程度はお医者さんのことを必ずお話しされます。私の場合はそのような内容もしっかりとお伺いするようにしているのですが、事故に遭って怪我をされた方はお医者さんに掛かりながら賠償問題を解決するので、その過程でお医者さんに不満を持つ方が少なからずいて、相談に来られた段階でセカンドオピニオンを検討している方もいれば、場合によってはこちらから提案することもあります。

    ニーズについては定かではありませんがネット化が進んだ昨今ではご自身で色々と調べて、セカンドオピニオンを口にする方は増えてるのではないかといった印象です。ですが基本的には先にも申し上げたとおり、まずは今診てもらったいる先生を信頼してみることが望ましいと思いますよ。詳しくお伺いした結果、そんなに悪いお医者さんではないのでは?と感じることも良くあります。

     

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