【弁護士コラム】その⑥ ベンツの底力
こうして、愛車を手放すことになったわけですが、しかし、ベンツの底力を知ったのは正にそのときでした。
あとどの位乗れるのか、専門家の意見を聞いてみようと思い、整備工場でみて貰ったところ、 2カ所で、「まだ乗れます。」「是非乗って下さい。」と言われたのでした。
その整備士さんがいうには、「ベンツは20年乗れるよう作ってあるんですよ。それに、3万キロを過ぎた頃からエンジンの調子が上がってくるんです。あなたの場合はまだ4万キロしか乗っていないので、これからです。」とニコニコしながら言うのです。驚きました。
戦車を作っていた国の車は違う!
これには驚くと同時に、「さすがにベンツは違う。」「ドイツは元々戦車を作っていた国だし、戦車を作っていた国で作られた車は違う!」と感動したものです。
本国にはマイスターがいない?
もう一つ、整備士さんに言われたことで印象的だったのは、「このベンツは、無骨なベンツらしいベンツですよ。」「ドイツ本国では、この車のような無骨なベンツを作るマイスターがいなくなってしまったので、今では貴重です。是非、乗りつぶして欲しいです。いや~いいなぁ。」と言うのです。
ここまで言われたときは、さすがに乗り潰そうかな?と思いましたが、既に述べたとおり、諸般の事情により手放しました。
最近、新型コロナ感染症の影響により、混み合った電車通勤を避けて、自転車通勤を選ぶ人が増えています。
私の知り合いにも、「自宅から近いから」と言って、渋谷のオフィスまで、毎日、自転車で通勤している人がいます。
ですが、自転車は、便利な反面、交通事故に遭う可能性が高いので、要注意です。
以前のコラムでも、自転車事故は、転倒を伴うため、「ひどい場合は足を骨折したり、肋骨を折ったり、骨折を伴う場合があります。」と書きましたが、その後のケースをみても、相変わらず、車との衝突が多く、例えば、道路を渡ろうと直進していたら、左から来た車に衝突されたケースでは、ぶつかった瞬間に左の足を打撲し、次の瞬間、右側に転倒したときに、今度は右足を打撲して、膝の靱帯や半月板を損傷してしまい、右の手首まで骨折してしまいました。
その後、左足は単なる打撲では済まずに、痛みとアザが残ってしまい、転倒時に首に負荷がかかったせいか、頸椎捻挫の症状も残ってしまいました。
バイク事故はどうでしょうか。
バイク事故も重傷化しやすいですが、自転車の場合、ヘルメットをしていないケースが殆どです。そのため、転倒時に、大事な頭部を打撲してしまう危険があるため、走行時には呉々も気を付けましょう。
自転車事故では、過失割合が争点になり、揉める事も多いです。通勤時の事故だと労災とも補償が重なります。後遺症が残って、賠償金も大きな金額になる傾向があるので、出来るだけ早い時期に弁護士に相談して、加害者との交渉や連絡の窓口になって貰うのが良いと思います。
ただ、手放すそのときまで、愛車ベンツの武勇伝は続きます。
職業柄、破産管財人も勤めることがあるため、少しでも高く売らないと誇りが許さず、このときも、中古車買い取りの専門店に何社か問い合わせをしました。 ところが、「この車は右ハンドルのため、外国で売れない。「赤のベンツを乗る人は日本には余りいない。」などと言われ、当初、殆ど値が付きませんでした。
ところが、知り合いの動産引き取り業者が、愛車を見てくれて、「このC220のベンツは、生産台数がそれ程多くないので、マニアが欲しがる傾向がある。」 と言ってくれました。
最後は、そう言ってくれた動産買い取り業者ではなく、その社員さんに個人的に引き取って貰ったのですが、車の買い取り業者が付けた値 の倍ので引き取ってくれました。きっと今も大事に乗ってくれているはずです。そんな色々なエピソードのある愛車でした。
車好きは封印
元々、私は、大学時代、運転免許を取ったその日に首都高速に乗ったという車好きです。なので、今後、機会があったらまたお気に入りの車を見つけ出して趣味として運転を楽しむかもしれません。今のところ小休止です。
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