【弁護士コラム】外科医の妻と言われて

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医療事件を多く担当していた頃、相手の弁護士から、



  「お宅の連れ合いは外科医なんだってね。」

 

と言われました。
連れ合いなんていないと思いつつ、何で外科医なのだろう?
と驚きました。医師には、内科医、眼科医、麻酔科医、精神科医と色々いるので、意外でした。

 

最近、先輩の男性弁護士に  「外科医の妻と間違えられた。」 と話したところ、大笑いされ、

「そうだね。あなたの相手は内科医ではないだろうね。」

と言われました。
私の中の外科医のイメージは、すぐ切る、気が荒い、気が短い!というもので余り良いイメージではありません(外科医の先生には申し訳ないですが)。

もっとも、気が長いと言われる内科医の先生よりも、確かに気は合います!

 

民事裁判は、令和2年の2月から、手続きの一部がWEB会議で行われるようになりましたが、コロナ禍でWEB会議の利用が加速したように思います。

 

東京地裁に出向いても、以前と違って、閑散としています。

 

多くの裁判体で、出頭方式からWEB会議方式に移行した結果と思われます。

 

諸外国では、アメリカ、中国、シンガポール、韓国等で、既に、裁判のIT化が急速に進行中なので、日本は動きが遅いと言われますが、今後は日本でも、WEB上で訴状を提出できるようになる等、本格的な進展が見込まれます。

 

弁護士業務上のメリットとしては、期日ごとに毎回、裁判所へ出頭しなくて済むので、異動時間が短縮し、大変助かっています。

依頼者の方も、法律事務所に来て頂ければ、テレビ会議方式で、担当裁判官の顔を見ながら一緒に話を聞くことが可能なので、是非、一緒に参加していただければと思います。

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ある被害者の方が、「保険会社からすぐにお金を払うと言われていたが、急に払わないと言ってきた。自分は直ぐに貰えると思っていたので困っている。本当に保険会社のやることは酷い。訴えたいくらいだ。でも先生、時間がないんですよ。」と、青ざめた顔をしていらっしゃいました。

 

その方は自営業者で、事故の被害により働けなくなった上、当てにしていた賠償金が入って来ないため、取引先への支払いができず困っているとのこと。「2週間以内に払って貰わないと困るんです。」と必死です。
 
見ると、足を引き摺って、身体も辛そうな年配男性です。
 
その破産寸前のような必死な形相を見ると放っておくことは出来ないので、とにかく相手の保険会社に電話で問い合わせることにしました。そうしたところ、色々事情があることが分かりました。
 
しかし、電話のため細かな事情までは分かりません。書類を見ないと正確な判断も出来ません。そこで私から、「明日そちらに行きます!」と言いました。
 
相手の担当者は驚いたようで、「はっ?先生がこちらに来て下さるんですか?」「いえ、それはちょっと。」と困った声を出すので、「私は構いませんよ。そちらに伺えば色々と話が早いでしょ?」と言ったところ、「そこまで仰るなら、分かりました!」「こちらから伺います!」と言って、重たい書類を持って来てくれました。
 
会って、開口一番に言われたのは、「いやぁ、弁護士の先生が来る事なんてないですから、驚きましたよ。」とのこと。
 
そして、押し問答も含め色々な話が出来たため、スピーディーに交渉が進み、相談者の希望どおり、何とか2週間以内に一定の支払いを受けることが出来ました。
 
その担当者が言うように、確かに保険会社に出向く弁護士はいないでしょうが、ケースによっては押しかけるくらいの勢いが必要だと思いました。
 

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