【弁護士コラム】依頼者の気持ち

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「弁護士に依頼する人の本当の気持ちは、自分が依頼者になってみないと分からない。」そう思ったのは、私自身が、ある弁護士さんに自分の代理人になって貰い、裁判を起こして貰ったときでした。

そのときに感じた事は、嫌な相手との連絡・交渉を全部代わりにやって貰える有り難さ。例えば、もう相手に会わなくても良いと思った時の清々しさ。それまでのストレスから一気に解放されました。
その他にも、感じた事は色々あります。

 

相手からの手紙や通知を直接受け取らなくても良くなるので、嫌な事を思い出さずに済む。
自分1人では、問題解決に行き詰まってしまうが、一緒に考えて貰えるので、一歩も二歩も先に進める。
話を聞いて貰えるだけでも楽になる。
誰にも知られたくないことは黙っていて貰える。
裁判所に一緒に行って貰える。行きたくなければ代わりに行って貰える。
法廷では自分の代わりに発言して貰える。
裁判官の発言を解説して貰える。
何度も何度も、飽きずに打ち合わせをしてくれる。
厳しい状況でも打開策を一緒に考えてくれる。
希望の言葉を明るく言ってくれる。
 
裁判にはこんなに時間が掛かって、その間ずっと支えになってくれて、本当にありがたいなと感じました。
 
普段、自分が依頼者の代理人として行動するときには、すっかり忘れていますが、あのとき自分が弁護士さんにお願いしようと思ったときの不安や、その後の有り難さ・頼もしさを思い出さないと、道を誤るのではないか。そう思って、時々反省します。
 
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